ふたりめログ⑦ 36週~出産まで(終)

この記事は妊娠中のことを当時の感情で綴った記事です。
難病患者が専門医の指示を仰がず妊娠や出産に至ることはおすすめされていませんし、この記事はそれらを推奨するものではありません。
必ず主治医に指示を仰ぎ、産科・婦人科と連携しながら妊娠・出産を迎えることを強くおすすめしています。

※今回むちゃくちゃ長いです。

38週1日に妊婦健診、子宮口3センチ。「もうしんどいのでなるべく早く産みたいんですけど」と伝えて、子宮口をグリグリしてもらいました。

子宮口をグリグリ…正式には卵膜剥離というらしいのですが、子宮口を刺激して出産を促すもので、病院によってはやらない方針だったり、母体の状態などを見て医師がやるかやらないか決めるので、必ずしも受けられるものではありません。
が、私は前駆陣痛が長引きすぎていることを理由にやってもらえました。ありがたや。

そして、グリグリされたからと言って必ずしも出産につながるわけではありません。その週の水曜日から土曜日まで茶色いおりものが出たものの、日曜日にはなくなりました。

翌週火曜日、39週2日で妊婦健診 子宮口2.5センチ。この日もまたグリグリしてもらって、前週の茶色いおりものはおしるしだろうねー、という判断に。

水曜日、39週3日。そろそろ産まれるぞ!という念を自分に送りつつ、おかずの作り置きとキッチン掃除、洗面所の整理整頓。おかずはナス500gをざーっくり調理して、煮浸しと甘辛炒めを作りました。
この日の夜に色々感情が爆発してしまって大泣きして、寝付いたのは朝方4時。

そして…

4月15日木曜日、腫らした目はそのままに一旦目が覚め「なんか股濡れてんなぁ…」と思ったけれど、眠気が勝ってそのまま夢の中へ。

それから7時に起きてみて、あれ尿漏れにしては多いね?なんか生臭さあるね?ちょっと布団の敷きパッドにもついてるね???破水では???と思ったものの、自分の下半身からダバダバ溢れてるわけではないのでどうしたものかと。

「破水 見分け方」で検索したら、チョロチョロ破水だったからその場でジャンプして出てくるかどうか確認したという猛者のクチコミを見つけたのでチャレンジ。とりあえず飛んでみる。…ちょっと出てきた!

これは破水だ!

荷造りをして夫を起こして、病院に電話してタクシー呼んで、ムスメに「お母さんは病院に行ってくるからね、弟連れて帰ってくるからね、お父さんと待っててね」とむぎゅむぎゅしながら伝えて、出陣。ムスメがちょっと泣くのを堪えながら「お母さん待ってる!」と言った笑顔にちょっと泣きそうになった。

病院についてリトマス紙検査、破水確定だったのでそのまま入院。左腕にルートを確保してもらい、抗生剤の点滴。

LDRルームという、出産前から産後2時間までいられる部屋に入院しました。陣痛の波に耐えながら分娩台に移動する、という「妊婦の殺意が湧く瞬間」にノミネートされがちなことをしなくてもよい、最近の産婦人科に備わっているちょっと特殊な病室です。

おなかにモニターをつけて胎児の心拍音とおなかの張りを確認するも、動きすぎて心拍音が拾えない!すぐモニター外せる予定だったのが、結局は夕方17時近くまでつけっぱなしに。

ちなみにお昼は…

低残渣食でした。

え、産前産後の食事じゃないの!?!?と思ったら、産婦人科医が「食べられないものは避けて食べるって言われても、IBDだし、たくさん食べられないと悲しいし、一応ねえ…」と低残渣食に変更したそうです。

さよなら私の豪華メシ入院生活。


その後もモニターを付けたり外したりしながら、眠るたびに陣痛が遠のき、起きては痛みを繰り返して、日付が変わり4月16日午前2時。

寝ようとしたものの1時以降おなかの張りを感じ「モニターつけてもらっていいですか」とNSTで記録し続けていたのですが、実はこのとき胎児の心拍数がかくんと落ちることがありました。

赤ちゃんの心拍数っておおよそ120-150くらいまで差はあるけど、大人に比べて心拍数が多いんですよね。NSTの機械からトクトクと流れる心拍数が、陣痛の波に合わせて60くらいまでずんと下がるのです。
助産師さんも神妙な顔をしてモニターを見るし、気になって検索。

胎児心拍数の一過性低下にはいろいろな原因が考えられますが、大きく分ければ、臍帯因子と胎盤機能低下(不全)だといえるでしょう。妊娠高血圧症候群や胎児の発育不全を伴うような胎盤機能不全でも起きることはありますが、頻度の高いものは臍帯因子と呼ばれるものです。臍帯因子は、臍帯が、胎児に複数回巻き付いていたり、あるいは子宮の壁と胎児の体の間で圧迫されたりしているものが多いです。臍帯の中を走る血管が圧迫され、血流が悪くなると、胎児に酸素不足が起きます。その結果、胎児は苦しくなり、心拍数が低下しますが、これらは、子宮が収縮した時、すなわち、おなかが張ったと感じる時に一過性に起きるだけで、すぐ回復します。臍帯が胎盤の端や胎盤から外れた卵膜に付いていたり、羊水が少ない、臍帯の長さが短い、螺旋状に捻転している臍帯の過剰な捻転や過少の捻転も、臍帯因子となりえます。実際におなかの張りが落ち着いている時は、心拍数はほとんど低下しません。しかし、陣痛が始まると周期的に子宮が強く収縮するので赤ちゃんの低酸素状態がひどくなり、危ない状態になる可能性があります。

https://www.mcfh.or.jp/netsoudan/article.php?id=1424

このサイトが一番わかりやすかったのですが、例えば子宮内や胎児になんらかの異常が起こった場合、陣痛などでおなかが張ったときにぐんと心拍数が下がるよう。

助産師さんからも帝王切開の可能性の話があったり、産婦人科医が回診に来たりと少しずつ慌ただしくなっていきます。

そして空もすっかり明るくなった朝7時、ふたたび数度ほど心拍数が下がったタイミングで、PHS片手に通話しながら助産師さんがLDRルームに飛び込んできました。

助産師
助産師

先生だめです!やっぱり心拍数下がります!

いや、うん、そうですよねえ。

もうこのときにはある程度検索を終えて、心拍数が下がって赤ちゃんが苦しい思いをしているなら切ってしまってください、と思っていました。

きっといつかは大腸全摘するのだろうし、一旦2017年にオペするかしないかって段階までいってたし、切られることに抵抗はありません。むしろ、「この体力の消耗具合で下から産むのマジしんどい」とも思っていました。

切られるかなあと思って水を飲むのも控えていたし、ごはんもラストは0時に食べたパンだし。

その後助産師さんから連絡を受けて飛び込んできた産婦人科医に

くわっち
くわっち

帝王切開お願いします

と伝えました。


そこからはさらに慌ただしく。

まず夫に電話。
今から緊急帝王切開になること、なるべく早めに病院に来てほしいこと、ムスメの保育園は事情を話せばいつもの時間より大幅に早くても預かってくれるだろうことを伝えて、超特急で来てもらうことに。
そのあと酸素マスクを装着され、医療用着圧ソックスを履かされ、レントゲンを撮影され、医師や助産師から超早口で説明を受けながらあれやこれやと書類にサイン。書類には「超緊急帝王切開」「胎児機能不全の疑い」の文字がありました。

その間も陣痛はきて、心拍数が下がったり下がらなかったり。

破水して以降LINEでやりとりしていた複数の友人知人に帝王切開になったことを伝えて、術前最後のツイートがこれ。

Let’s HARAKIRI!!!!!!!

多分オペ前にこんなテンションでいるひと、私くらいだと思います。

色んな人に頑張ってねと言われたけれど、頑張るのは医者だし私はただ肉裂かれるだけだし、これはまな板の上の鯉というやつでは?いやむしろマグロでは?と思いながらオペ室にごろごろ運ばれていく私。

オペ室に入って剃毛やらなんやらのち、硬膜外麻酔ルート挿入、そして下半身の部分麻酔。胸から下の部分の感覚がなくなり、動かせるのは顔と腕のみ。
しばらくして麻酔の副作用であるシバリングという反応が出始めます。体がガタガタ震えてどうしようもなくなるという副作用なのですが、震えすぎて首もげるかと思いました。(退院してこれを書いている今も多少痛いです)

そうしてオペ室に入ってどのくらいか経った頃…

9時30分ごろ、ふにゃあ、という声とともに3000gちょっとの男児が産まれました。


この記事を書いているのは産後10日目である4月25日ですが、すっかり傷跡も出血しなくなり、痛みもそれなりに抑えられているので家で穏やかな時間を過ごしています。

2人目の妊娠出産で逆子になったり戻ったり、ハラハラしたりお腹を切ったり、なんだか騒々しい出産となりましたが、無事産めてよかったです。

というわけで、「ふたりめログ」おーしまい!



ここまで読んでいただきありがとうございました!
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